音痴でも声優になることはできる?
声優を目指す人の中には、歌うことが苦手だったり、音痴だったりという人もいるのではないでしょうか。その際、気になることといえば、音痴でも声優になることができるのか、歌うことが苦手な場合、声優としてどんなデメリットがあるのかといった点だと思います。ここでは、声優と歌の関係性、そして音痴の場合の対処法について説明します。
必須条件ではないが仕事の幅が狭まる可能性も
声優の仕事といっても歌を歌う仕事はそれ程、多くはありません。宣伝やドキュメンタリーのナレーションをする場合には、歌唱力が求められることはそれ程ないはずです。
また、アニメや吹替え映画、ゲームなどでキャラクターの声を担当する場合には、歌を歌う機会もあるかもしれませんが、それは、主要キャラクターを担当した場合であり、端役の場合には、そういった機会に恵まれることはほぼないこといってよいでしょう。したがって、音痴でも声優になることは充分に可能です。ただし、歌を歌う仕事は一切しないというように仕事を選ぶことになれば、役を得たり、仕事を得たりといったチャンスは少なくなってしまうので注意が必要です。
ナレーションなどを中心に仕事をしたいと思っていても、希望の仕事だけを担当できるとは限りません。また、新人のうちに仕事の選り好みをしてしまえば、仕事は来なくなるのではないでしょうか。歌唱力は声優になるための必須条件ではありませんが、音痴を理由に受けられる仕事と受けられない仕事ができれば、仕事の幅が狭まり、不利に働く可能性があるといった点は頭に入れておきましょう。
音痴を改善するよう努力することも必要
声優は歌手ではないので高い歌唱力を身に付ける必要はありませんが、歌を歌う仕事がある以上、上手いほうが重宝されるのは間違いありません。また、音痴の場合には、歌を歌う仕事にもチャレンジできるよう改善することが大切です。「キャラクターの役を演じるには申し分ないものの、歌を歌うキャラクターなのでそれができないなら役を頼むことができない」といわれてしまっては、惜しいですよね。
また、多くの人ができないのに自分だけができるといった点があれば、それは強みになります。反対に、多くの人ができることをできないというのは、弱みになってしまうので注意が必要です。苦手部分を補って余りある特徴があるなら話は別ですが、そうでないなら、音痴を改善する努力も欠かせません。
仕事の可能性を広げるためにできること
アニメがヒットするとそれに伴い関連商品が発売されたり、イベントが行われたりといったことも少なくありません。本来の声優の仕事というよりは波及した仕事といえますが、キャラクターを担当すれば声がかかることも多いので、新たな仕事のチャンスと捉え、活かすことが大切です。話が面白かったり、歌が上手かったり、他の人よりも抜きん出た部分があればそれだけ仕事のオファーが増えることもあります。
反対に、できないことや苦手なことが多いと知られてしまうと、扱いにくいと思われてしまう場合もあるので注意が必要です。仕事の可能性を広げたいなら、得意分野を増やして苦手分野を減らすことが欠かせません。本来の仕事とは関係のないことでも思わぬところで役立つこともあります。できることを増やすことが大切です。
歌唱力は声優になるための必須条件ではありません。しかし、歌を歌う仕事を一切受けることができないとなると仕事の幅は狭まりますし、仕事のチャンスも減ります。とくに、新人のうちは大きなダメージとなるので注意が必要です。
また、苦手意識を持つことと、まったくできないと拒否してしまうことは同じではありません。歌を歌うというように多くの人ができる部分を、自分はしないと拒否してしまうと、仕事をするうえでとても不利になってしまいます。音痴であっても、改善するように努力を続けることが大切です。