養成所に通うだけではダメ!声優になるために自分でできる事とは?

公開日:2022/03/15  最終更新日:2022/04/01


声優になるために養成所や専門学校で訓練を受ける必要があることは、誰もが知る事実です。しかし養成所に通ってさえいれば声優になれるわけではありません。プロの声優たちは養成所のトレーニングを受けながら自分でも努力をすることで夢を掴んだのです。この記事では声優になるために自分でできることを紹介します。

声優として活躍するために必要なスキル

声優になるために自分でできることを紹介する前に、そもそもプロの声優として活躍するためにはどんなスキルが必要なのかを見ていきましょう。

呼吸法・発声法

プロの声優の声はとても力強く、ボリュームも大きいです。そして活舌がよく、非常に聞き取りやすいです。それは正しい発声法・呼吸法を習得しているからできるから。基礎的な技術を習得して、はじめて声で表現するということが可能になるのです。

演技力・表現力

声優は高い演技力と表現力が求められます。声だけで演技することは、ときに体全体を使った演技よりも難しいとされています。たった一言でキャラクターの心情を表したり、状況をわかりやすく伝えたりしなければならないこともあるようです。そういった場面では豊かな表現力が問われるでしょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力も大切です。自分勝手な人や意思疎通が難しい人は周囲から敬遠されるうえ、円滑な人間関係を築ければ、またこの人と仕事がしたいと思ってもらえるようになるでしょう。

読解力

演技をするときにはキャラクターの内面まで理解しなければ、生き生きとした演技をすることはできません。台本から物語の情景を読み解く力が求められます。

精神力

声優は地道な努力の積み重ねです。仕事がもらえない日々が続くこともあります。そんなときでも腐らずに努力を続ける強い精神力が必要なのです。

声優になるために自分でできること

養成所では発声法や演技などの指導をしてくれますが、その基礎となる部分については当然身についているとして進められるものあります。それらは自分で身につけなければなりません。ここでは声優になるために自分でできることを紹介します。

標準語を身につける

声優の仕事の多くは標準語で行われるようです。標準語を自然に話せるように日ごろから練習する必要があります。テレビや動画などで標準語のセリフを真似することはとても有効です。その際、方言と標準語の差が出やすいアクセントや文末の表現を意識することが大切です。

小説を読んで読解力を鍛える

多くのアニメではよくも悪くも誰もがわかりやすい表現方法を採用しています。読解力を身につけるためにはアニメ以外の作品にも目を向ける必要があります。小説を読んで文字から登場人物の心情や物語の情景を汲み取ることは、台本を深く読み解く訓練になるでしょう。

外郎売(ういろううり)の朗読

外郎売とは歌舞伎の演目のひとつです。声優業界では、この劇中に出てくる外郎売りが薬を売るために述べる口上のことを指します。小気味よく発せられる言葉の数々が発声や活舌を鍛えるのに適しており、多くの養成所や専門学校で教材として用いられています。

腹式呼吸を身につける

声量を上げるには腹式呼吸を習得することが必須です。腹式呼吸とは横隔膜を上下させる呼吸法のことです。胸式呼吸よりも深く多くの息が吸えるので発声が安定します。息を吸うときにお腹を膨らまし、吐くときに引っ込めるようにします。ゆっくりとたっぷり吸って、吐くときは最後まで息を吐き切りましょう。

強い気持ちを持つ

声優になるのは並大抵のことではありません。努力がすぐに報われないこともあります。それでも絶対に声優になる、という強い気持ちがなければスタートラインにすら立てません。

自分に合った声優養成所を選ぶことも重要!

ここまで自分でできる事を紹介してきましたが、その努力を活かすためにも自分に合った養成所を選ぶことはとても重要です。アニメの声優になりたいのに、ナレーションが強い養成所を選んでしまったら完全にミスマッチになってしまいます。自分のなりたい方向、養成所のカラーをしっかり吟味して選択しましょう。

また、費用についてもきちんと考慮しなければなりません。授業料が高いからといって必ずしもよい指導が受けられるとも限りません。自分が出せる予算の範囲内でベストな選択をすることが大切です。そして養成所には経験者向けの養成所と、未経験者向けの養成所があります。未経験者なら基礎からみっちり教えてくれるところがよいでしょう。

 

声優になるために養成所で指導を受けることは、必要条件ではありますが充分条件ではありません。それに加えてレッスン外でも自分で努力して自身を磨いていかなければ、プロになることはできないでしょう。そこまでやっても必ず声優として活躍できるという保証はありません。しかし努力をしなければ可能性すらありません。ここで紹介したことが声優への夢の助けとなれば幸いです。

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