目指す分野ごとに微妙に異なる?声優に求められる能力について解説!

公開日:2022/04/15  


洋画の吹き替えやアニメのキャラクターの声など、声を使う仕事を声優といいます。また、ラジオのボイスドラマやテレビ番組のナレーション、歌手やタレントとして活動することもあり、活動の幅は年々広くなってきています。今回は、競争率が高く人気の職業である声優にはどのような力が求められているのか紹介します。

声優に求められる基礎的な能力

仕事の種類が幅広い声優ですが、どの仕事にも共通して必要な能力があるようです。高いレベルの仕事を全うするためにも、声に関する基礎的なスキルをマスターしなければなりません。

■表現力と演技力

声優は、動きや表情ではなく声のみですべてを表現しなければなりません。俳優やアナウンサーであれば、ジェスチャーを織り交ぜながら表現することが可能ですが、声優の場合そうもいきません。アニメや洋画の吹き替えの場合は、キャラクターの心情を的確に声だけで演技することになります。

また、ナレーションの場合でも「怒っているのか、喜んでいるのか」「もっとも伝えたいポイントはどこか」などを分かりやすく表現する必要があります。声優の技術においてもっとも基礎的な技術でありもっとも必要な能力でしょう。この2つを高レベルで養わなければ、見ている人たちを感動させることはできません。

■発声の技術

声優になるためには、正しい呼吸法や発声方法を知らなければなりません。また、方言があったり正しいイントネーションではなかったりする場合も、矯正して標準語で話すことが求められます。発声に変な癖がついたり、無理のある発声をしたりして喉を痛めてしまうことがないように、適切な発声練習をしましょう。プロの声優の迫力あるセリフは、基礎的な呼吸法や発声方法を理解しているからこそできる高められた技なのです。

仕事の分野によっては専門的なスキルが要求されることも!

声優の仕事は、分野によって求められる能力が変わってきます。ここからは仕事の分野別に必要とされるスキルについて紹介します。

■歌手やタレント活動

近年、バラエティ番組に出演したりアニメの主題歌を歌ったりする声優の方も増えました。バラエティ番組の立ち振る舞いや歌唱力といったスキルも、声優には必要な時代になりました。歌手やタレント活動をメインでやるつもりがなかったとしても、本業である声優の仕事を安定してもらうために、これらのスキルはぜひとも身に付けておきたいです。

■テレビやラジオのナレーション

ナレーションには、正確さや伝えることに重きを置くストレートナレーションとバラエティを盛り上げるポップなナレーションの2つがあり、テレビやラジオではこの2つのスキルが求められます。タイプの異なるナレーションを番組の雰囲気や現場の状況によって使い分ける柔軟さが必要です。

さらにワンランク上の声優になるために高めておくべき能力

指名が次々と舞い込んでくるような声優になるためには、専門的なスキルだけでなく他にも高めておくべきスキルがあります。

■コミュニケーション力

声優はオーディションを受けるために、まずはプロダクションの選抜メンバーに入る必要があります。プロダクションに入ったからといって、全員がオーディションを受けられるわけではありません。事務所やマネージャーなどに積極的に自分の努力を見てもらい、日頃からコミュニケーションを取り、少しでも仕事の機会を増やす力も重要になってきます。

■読解力

キャラクターに命を吹き込むためにも読解力は必要不可欠です。台本に書かれているキャラクターの心情や感情を理解しなければ、生きたセリフを言うことは困難です。登場人物の繊細な感情の揺れをつかむことができるよう、普段から小説を読むなど読解力を鍛える訓練をしておくとよいでしょう。

 

声優にとって声質などの才能や資質は重要ですが、基礎的なスキルは誰しもが必要です。声はよくてもコミュニケーションがまったく取れない人とは仕事はできません。声優として成功する可能性を少しでも引き上げるためにも、以上のようなスキルを磨き上げておくことが重要です。

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