声優養成所に通う期間はどのくらい?
アニメは今や日本を代表する文化の一つとなっており、声優として活躍したいという人も増えています。声優になるには声優養成所に通うのが近道とされていますが、いったいどれぐらいの期間通うのが一般的なのでしょうか。
通う期間は明確に決められていない
東京には声優養成所がたくさんありますが、ほとんどはプロダクションによって運営されています。そのため、養成所に入ることは声優プロダクションの門下生になったという意味合いがあります。レッスンも週1から週3程度となっており、他の仕事をしたり、大学に通ったりしながらレッスンが受けられるスタイルです。
声優養成所は声優になるためのレッスンの場であると同時に、プロダクションが新しい人材を発掘する場でもあります。そのため、定期的におこなわれるテストや審査にパスした人のみが継続し、パスしなかった人は退所するという形です。
声優として活躍できると見込まれた人はレッスンを受け続け、アニメのオーディションを受けてデビューをつかみ取ったり、プロダクションに採用されたりしていきます。プロダクションに採用されれば、声優のスタートラインに立てたということで、声優として活躍するために養成所に通うという目的は果たせたことになるでしょう。
声優専門学校は1年から3年通うのが一般的
声優専門学校も声優養成所と同じように声優になるためのレッスンを受ける場所ですが、専門学校と名が付くだけあり、学校法人でもあります。そのため、週5で4時間から5時間のレッスン受け、1年から3年ほど通うのが一般的です。
声優としての基礎だけでなく歌やダンスのレッスンもあるので、漠然と声優になりたいと考えている人も、通っている間に自分の方向性を考えることができるでしょう。声優専門学校は卒業前にいろいろなプロダクションのオーディションを受け、採用されると声優として最初の一歩を踏み出すことができます。
しかし、プロダクションに採用されてからもデビューまでは声優養成所でレッスンを受けることになるのがほとんどであるため、できるだけ早く声優として活躍したいなら、最初から声優養成所に通うのが有利といえるでしょう。プロダクションは新世代の声優の育成に力を入れており、20代前半なら全く素養がなくても声優養成所で一から基礎を教えてくれます。声優専門学校に通うよりも効率的です。
早ければ1か月でデビューできることも
声優養成所に通う1番の目的はプロダクションに所属することです。プロダクションに所属しなければ、声優としての仕事を得るのはほとんど不可能となります。
養成所は随時人材を募集しており、入所するのはそれほど難しくありませんが、その中からプロダクションに所属できるのはほんの一握りです。また、養成所に入所して早ければ1か月でデビューできることもありますが、5年経っても芽が出ないこともあります。
それぞれのプロダクションでは扱っている仕事も異なり、求める人材も異なるため、自分に合ったプロダクションが運営する養成所に通うことも大切になります。自分の中で3年通ってもプロダクションに採用されなかったり、デビューできなかったりしたら諦めるなど、通う期間を設定しておくのも悪くありません。才能だけでなく運も必要になる職業であるため、シビアに判断することも大切です。
声優養成所に入ったからといって、全員が声優としてデビューできるわけではありません。声優という職業は、才能のある人のみがチャンスを勝ち取ることができる厳しい世界でもあります。
また、それぞれのプロダクションによって求める人材も異なるため、自分に合った声優養成所を見つけるのも大きなポイントとなります。早い人では入所1か月でデビューできることもあり、実力はもちろんのこと運も大きく作用するといえるでしょう。