養成所の入所試験を受けるなら気を付けたい!注意すべきポイントとは?
声優養成所へ入所する際、基本的には入所試験が課されます。「入試試験って、どのような内容なのかな?」「どのような点に気を付ければよいのかな?」などと疑問に思っている人はいませんか?今回は養成所の入所試験を受ける際に注意すべきポイントについて、試験の内容や履歴書の書き方と一緒に解説します。ぜひ参考にしてください。
養成所の入所試験の内容とは
声優の養成所で課される試験の内容は場所によって異なるものの、大きく「書類・ボイスサンプル審査」「テープ審査」「面接」「実技審査」「学力試験」の5つに分けられます。それぞれの詳細を見ていきましょう。
書類・ボイスサンプル審査
書類は履歴書や応募書類など、養成所が定めたものを提出します。履歴書の書き方については後ほど解説するので、参考にしてください。
ボイスサンプル審査とは自分で決めた演技の内容を、テープなどに録音して提出するものです。何度もくり返し録音できるため、できるだけ完成度が高いものを提出するようにしましょう。
「他の受験生にはない、魅力的な発声ができる」「幅広い演技ができる」の2点がポイントです。また、養成所によっては小論文の提出も必要となります。
テープ審査
書類審査とボイスサンプル審査に通過すると、テープ審査を課す養成所があります。ボイスサンプル審査との大きな違いは、読むセリフが指定されていることです。
あらかじめ決まった原稿を渡され、役の理解をしたうえでセリフを録音しなければいけません。ボイスサンプル審査と同様に、何度もくり返し録音ができるので、時間をかけてしっかり練習することが大切です。
面接
面接は面接官1人と受験生1人、面接官複数と受験生1人、面接官複数と受験生複数など、養成所によってスタイルが異なります。主に聞かれる内容は、次の通りです。
・志望動機
・趣味
・特技
・自己PR
・長所と短所
養成所の目的は声優を育てることです。そのため、入所する段階で声優としてのスキルは求められていません。声優のスキルよりも、個性や協調性、熱意、やる気などが見られています。
実技試験
実技試験では前もって台本が渡され、役やセリフが指定されます。役作りと練習を十分に重ね、試験当日に面接官から評価をしてもらいます。
学力試験
一部の養成所や専門学校では、学力試験を課しているところがあるでしょう。高校生レベルの一般常識や一般科目、漢字、作文など、内容は場所によってさまざまです。学力試験は決して難しい内容ではありません。高校で普通に勉強していれば、十分対応できます。
養成所の入所試験で気をつけるべきこと
養成所の入所試験では、いくつか気を付けるべきことがあります。主なものは次の通りです。
自分を表現できる服装を選ぶ
入所試験の服装は特に決まっていません。面接では面接官が入所希望者に直接会って、声優としての将来適性をチェックされます。見た目からわかってくる適性もあるため、自分を上手に表現できる服装を選びましょう。
ただし、パンクスタイルやゴスロリといった、あまりにも過激な服装には要注意です。面接官によっては「常識がない」と判断されかねません。常識の範疇で、自分を表現できる服装を選ぶことが大切です。迷った場合はスーツがよいでしょう。
持ち物をチェックする
入所試験の持っていくべき物は、場所によって異なります。基本的には受験票と筆記用具、室内履きなどが必要ですが、必ず募集要項をチェックしましょう。当日になって焦らないよう、事前に準備をしておくと安心です。
履歴書を書く時の注意点
事前に提出することとなる履歴書は、自己PRができる貴重なもの。念入りに準備をすることが大切です。履歴書を書く際の注意点を、全部で3つ見ていきましょう。
写真は写真館やスタジオで撮影する
履歴書に貼る写真は、受験生の第一印象を決める重要な要素です。できるだけキレイに撮影したものを貼るようにしましょう。スピード写真は価格が手ごろで、その場ですぐに撮影できるのが魅力ですが、やはり写真館やスタジオ撮影には叶いません。顔色や肌荒れの補正なども可能です。必ず写真館やスタジオで撮影してもらいましょう。
志望動機は明確に書く
なぜ声優養成所へ入所したいのか、志望動機は明確に書いてください。「目指そうと思ったきっかけや、実体験」「どのような声優を目指したいのか」の2点に着目して、熱意とやる気を交えて仕上げるとよいでしょう。
自己PRに遠慮は不要
自己PRに遠慮は不要です。自分のプラスとなる部分を中心に書いて、面接官に「会ってみたいな」と思わせましょう。
「自分が好きなものや嫌いなもの、趣味、これまで頑張ってきたもの」「披露できるような特技」などを、相手に伝わる文章でまとめてみてください。書いたものは第三者にチェックしてもらうことで、より完成度が上がります。
声優養成所の入所試験では書類・ボイスサンプル審査やテープ審査、面接、実技試験などが課されます。具体的な内容は場所によって異なるため、各自で確認をしてください。試験当日の服装は特に指定されていないことが多く、自分を上手に表現できるスタイルにすることが大切です。何を着ればよいのかわからない場合は、スーツを選ぶとよいでしょう。