声優養成所の効果を高めるためのボイストレーニング方法

公開日:2021/06/01  最終更新日:2021/03/08

声優という職業は声が命となるものです。新人はもちろんのこと、ベテランであっても常にお仕事前はボイストレーニングをして声を保つのが基本です。声優養成所ではこのボイストレーニングに重きをおいており、喉に優しい方法を伝授されています。ここでは東京の声優養成所を参考にして、実際に行っているトレーニングの概要を見ていきましょう。

どうしてボイストレーニングが必要なの?

人間は普段、話をする時は約20デシベル程度の低い声でしか話をしません。しかし声優の場合はしっかりと聞き取れる声で収録をなされるため、常に60デシベルほどの大きな声で各キャラクターのセリフをいいます。この60デシベルとは一般人だと大声を力いっぱい発声しているレベルであり、正しい発声法を学んでいないと喉を痛めてしまう恐れがあるほどです。

ボイストレーニングは大きな声を出す訓練であり、さらにそれを自然と実行するための訓練ともいえます。そのため各声優養成所では新人からベテランに至るまで、毎回講義前に時間をかけてボイストレーニングを行っているわけです。

東京には2020年12月時点で140の声優養成所がありますが、このすべてでプロのトレーナーによる訓練を実施しています。声優として長い間、自身の声を良好状態で保つために必要なトレーニングなので、正しい発声法を身に付けることが求められるのが学ぶ理由です。

東京の声優養成所で実施しているボイストレーニング法

計140の声優養成学校がある東京では、それぞれの特色を活かしたボイストレーニングを実施しています。そのうち計20の養成所をピックアップしてみると、「高低音発声」「腹式呼吸法」「リズミック訓練」の3種類を取り入れていました。

「高低音発声」とは20デシベルから70デシベルまでの音域の声を出す訓練で、声楽の練習で実施されているものです。高音域の声を出せるようになれば、低音でも喉に負担を掛けずに大きな声を出せるようになります。

「腹式呼吸法」は俳優になるための訓練でも実施されており、胸ではなくお腹で呼吸をするものです。深呼吸をすることと同等で、空気をお腹に含めることで自然と大声が出すことができます。この訓練は東京以外の声優養成所でも実施されており、基本的なボイストレーニングに含まれます。

「リズミック訓練」は発音をよくするボイストレーニングで、声優は聞き取りやすく話すのも務めであり、五十音の言葉でリズムに乗って発声練習を行います。

ボイストレーニングを受ける前と後でこんなに違う!?

実際に東京の声優養成所でボイストレーニングを受けている方の体験談を、インターネットのSNS等で調べてみました。そこではトレーニングを受ける前と後の違いを詳細に記述されており、ここで一部を抜粋して見ていきましょう。

「電話で話す言葉をしっかりと聞き取ってもらえた」「普段から元気よく話せるようになった」「色んな声色を使える」、というものを挙げている方が多かったです。ボイストレーニングで重きを置かれているのは、はっきりと話をすることと声のキーを上げることになります。約半年間トレーニングを受ければその効果を体感できるようになり、SNSで体験者が語っているような日常生活でも大きな変化を感じとれることでしょう。

とくに電話のようにマイクが近くにある場合だと、ハッキリと話ができないものですが、ボイストレーニングを受けると呼吸法も正しくなって話す言葉もしっかりと相手に伝えられるようになります。自身では気づかなくても、受け手は変化に気付くことでしょう。

 

以上、声優養成所でボイストレーニングを受ける意味と、ボイストレーニング法の種類について見ていきました。声優養成所では必ず実施されているトレーニングで、普段から自身でも意識をしてトレーニングをすることでより効果を高められます。

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