声優養成所のオーディションでよくある質問と回答例
東京には数多くの声優養成所があります。そのオーディションにおいて、事前準備は必要不可欠です。身なりや言葉遣いに気を遣うことはもちろん、よくある質問に対する答え方を事前に用意しておく必要があります。慌てたり焦ったりせず、落ち着いた態度でオーディションに臨むためです。今回は、よくある質問と回答例について解説していきます。
「なぜ声優になりたいか?」という志望動機
これは東京の声優養成所のオーディションに限ったことではありませんが、志望動機は尋ねられる機会も多いです。これに対しては個人個人の思いがあると思うので、あえて奇をてらったような回答をする必要はないと思います。ただ、自分の経験や思い入れが伝わるような回答を準備しておく必要があります。
たとえば、回答として一番多いのは「アニメ」です。幼少期にアニメを観て、憧れを抱いた人は多いでしょう。自分にとって強く印象に残っているアニメや、心から好きな作品を挙げて説明するとよいです。
その他にも、映画の吹き替えやナレーションなどから声優の仕事に興味を抱く人もいます。ナレーションはアナウンサーが担当しているケースも多かったのですが、声優が担当しているケースも増えてきています。声優の仕事はアニメだけにはとどまらず、表現の幅は無限大といえます。自分の起点となった作品や瞬間を説明すると、やる気や熱量が審査員に伝わりやすいのではないでしょうか。
尊敬している人は?憧れている声優は?
声優養成所のオーディションでは、尊敬している人やその理由を聞かれることもよくあります。この質問は、その人の目指している方向性や本気度・価値観などを知ることができるからです。シンプルな質問から人となりまで見えてくるので、回答はよくよく考えて準備しなければなりません。
回答例としては、自分が自信を持って答えられる声優の名前を挙げましょう。「今人気が出ているから」「かわいいから」という浅はかな理由だけではなく、「その人のどのような面が尊敬に値するのか」「自分もそうなりたいのか」ということを明確に伝えるべきです。審査員にも納得してもらえるような理由があれば、印象に深く残る可能性もあがります。
具体的な回答例としては「〇〇さんのどんな役でもこなせる振り幅を尊敬しています。それが、歳を重ねるにつれて仕事の種類が広がっていることにもつながっていると思います。決まった型にはまるのではなく、世間のイメージを都度変えていけるような声優になりたいです。」などというようにまとめるとよいです。
親が声優になることに賛成してくれているか?
10代の人や未成年の人が声優養成所のオーディションを受ける場合「親が声優になることに賛成してくれているか」という質問を尋ねられる可能性が高いです。これは、いくら本人の才能ややる気が他の候補に比べて優っていたとしても、受かった場合の手続きに進めない可能性もあるからです。
東京の街中で芸能人にならないか?とスカウトされて、スカウトマンが自宅までいって両親を説得した、というケースもよく耳にするかと思います。しかしながら、声優養成所のオーディションにおいては、そのようなケースに期待を抱かない方がよいかと思います。
もちろん両親の承諾や応援を得ているのが最も望ましいです。オーディションを受ける前に、10代・未成年の場合はしっかりと話をしておきましょう。承諾がもらえない場合、後々のトラブルを避けるためにも現状を正直に話しましょう。20歳まで待って所属する、才能が認められれば親に話をつけてくれる、といった可能性もゼロではありません。
東京には数多くの声優養成所があります。本気で声優になりたい場合、オーディションを受ける前に聞かれそうな質問の回答を用意し、準備万端の状態で臨みましょう。自分らしい回答を考え、それをはきはきと笑顔で伝えることができれば、合格の可能性も上がります。